大学時代,3畳一間の下宿で4年間過ごし,
卒業してから4畳半のアパートに引っ越した。
依然としてトイレも水道も共同であったが,4畳半は3畳の1.5倍もある
何と広いんだと心から喜んだものだった。
なにせ簿給だったので,環境のいい部屋を捜そうなどとんでもなかった。
給料から専門学校(税理士受験)の授業料を払うと食費分だけがかろうじて残った。
先日,久し振りに大学の後輩に会った時,
「先輩は冬でも夏ズボンをいつも履いていましたね。
風が吹くとズボンの裾がヒラヒラとしていたので,夏物だなとわかりましたよ」
と懐かしがって話してくれた。
そんな耐乏生活も当時は何とも思わなかった。
なぜなら自分には常に志があった。
休みの日は高田馬場にある図書館の自習室で一日中試験に向って勉強した。
冷暖房完備でアパートよりとても快適であった。
特に夏休みの時期は学生が多く,入館するのに
開館一時間以上前から列に並び席を確保しなければならなかった。
はたからみると無味乾燥な生活に映ったかもしれないが,
心は充実していたような気がする。
ただ,現実と理想のギャップがあまりにも大きく,
時には気力が萎えそうな時もあったが,
それでも夢や志だけは持ち続けた。
世の中に起きてくることは,すべてが必然で
自分にとって必要であり,
今,与えられた境遇を喜んで受け入れ感謝することが
天意であると思えるようになった。
今の自分の志は事務所の経営理念である
「継続企業のもと,全職員の幸せを追求し,
関与先企業並びに地域社会の進歩発展に貢献する」
に全力で取り組むことである。
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