時間は目標を達成する為に利用できる最も重要な資源である。
東証一部上場の住宅メーカーの営業マン約100名の研修をした時のことである。
「皆さんは常日頃,時間を守っていますか?」
と質問をした。
受講生のほとんどが守っていると手を挙げた。
次に
「それでは,あなた方と約束したことすら忘れるような,
いい加減なお客様に対しても,約束した時間を守っていますか?」
と続けると挙手は激減した。
「そこです!そこが一流か二流か三流かのわかれ目です。
どんないい加減な相手に対しても,自分だけは一分一秒たりとも
破らないことが一流のあかしです。」
と強調した。
さらに
「一生に与えられた時間は有限です。
人生80年生きるとすると,与えられた時間は約70万時間。
約束した時間を5分遅れると,少しオーバーかもしれないが
『5分/70万時間』,相手の命を無駄にしてしまいます。
これもささやかな罪です。
たとえ僅かでも,いつも時間を守らない人は,その罪が大きくなり,
ここ一番という大事な時に足許をすくわれるような状況が必然と起きてきます。」
と。それから何名かの熱心な営業マン達が1分1秒を死守する実践を始めた。
その為には交通事情を習熟し,必ず10分前主義をとり,
時間を守れない言い訳をすべて排除した。
お客様は次第に1分1秒を守る営業マンに感動するようになり,
信用が増していった。不思議なことにその営業マンの前から
時間を守らないお客様が次第に離れてゆき,
本当に時間を大切にする,1棟あたりの売上単価が高いお客様がつくようになった。
会社経営も同じである。
資金繰りと時間は密接な関係がある。納期,支払期日,
これらは最も重要な時間の約束ごとである。
天体も1分1秒の狂いもなく巡り動いている。
|