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毎年、お盆が近くなると決って思い出されることがある。
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昭和60年8月12日、御巣鷹山の峰に墜落した日航機の事故である。
機長をはじめ、クルーが最後の最後まで
死の恐怖と戦いながら頑張っている様子が
後に公表されたボイスレコーダーにより明らかになった。
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当時の事故をもう一度振り返ってみると
墜落後、何通もの遺書と思われるメモの紙片が見つかった。
確実に迫ってくる死の極限状況の中で
乱れた筆跡ながらも必死の思いで手帳に残した悲痛な遺書であった。
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「マリコ、津慶(つよし)、知代子、
どうか仲良く頑張ってママを助けて下さい。
パパは本当に残念だ。きっと助かるまい。原因は分からない。
今、5分たった。もう飛行機には乗りたくない。
どうか神様、助けて下さい。きのう皆と食事したのが最後とは。
何か機内で爆発したような形で、煙が出て落下しだした。
どこへ、どうなるのか、津慶、しっかりたのんだぞ。
ママ、こんな事になるとは残念だ。さようなら。
子供達のことをよろしくたのむ。
今、6時半だ。
飛行機はまわりながら急速に落下中だ。
本当に今までは幸せな人生だったと感謝している。」
(大阪商船三井船舶神戸支店長、河口博次氏の手記より)
この数分後に日航機は力尽きて墜落する。
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人はかけがえのない両親、配偶者、子供達、
愛する人のことを順風満帆の時はつい忘れている時がある。
しかし、極限の状況に追い込まれた時
大切な人達のことが頭に鮮やかに蘇る。
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事故で墜落した日航の123便
羽田発大阪行(18:00発)の便は
小生が東京で働いていた時、よく利用していた便であった。
いつも多くの企業戦士達が乗っていた。
優秀な人材を失った企業の損失は
お金には替えられないものであったろう。
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1人1人の命の尊さを改めて思うものである。
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所長 河村 貴雄
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